夏財布という考え方---無印良品のトラベル用ウォレット

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この週末、住んでいるまちで夏まつりが開かれている。年季の入った山車が街中を練り歩く様を眺めるのも楽しいが、本当のお楽しみは数多く出店される屋台や、各飲食店が店先で売る飲み物や食べ物だ。


本来ビルの上のほうに入っている入りづらい感じの店も、この日ばかりは明るい路面に降りて自慢の一品などを売る。へえ、このビルにこんな店が入ってたのか、という発見もあるし、へえ、こんなレベルの高い女子が働いているのか、という気づき(?)もある。日常→非日常がまつりの本質であるならば、見慣れたまちの風景が一変する様は心躍る。


で、屋台から屋台、飲食店から飲食店を渡り歩く時、鞄をもっていると大変邪魔になる。そして、いちいち支払いのたびに財布を鞄から取り出すのも面倒だ。片手にクラフトビール、片手にハーブ入りソーセージ串なんぞ持った日にゃ、使えるのは口ぐらいになる。


ふだん私はレザーの長財布を使っているのだが、まつりの場に長財布はふさわしくないように思う。屋台ではなるべく釣りのないようにお金を渡してあげようと思うが、長財布を鞄から取り出し、小銭を探るのはけっこうもたつく。かといって手に財布を持ったまま歩くのも危険。


長財布は、何年前に買ったのかも思い出せないくらい前、無印良品で購入した茶のレザーである(ゆうに8年は経っているはず)。現行のものと比較しても随分素材が上等に思えるのは、当時にくらべて革の価格が上がってしまったからだろうか。



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しかし、長年の使用により、革の茶が焦げ茶に変化し、手の汚れが付き、それが靴や鞄であればまだしも味という言い訳が成り立つものの、それなりに手入れをしてきたとはいえ財布ともなると単に薄汚れた、くたびれた革の物体という印象になる。ファスナー部分もだいぶガタついてきたこともあり、新しい財布を検討し始めていたところだった。


ところが、いざ買い替えるとなると、なかなかこれといったものが、ない。そりゃあ世の中にはブランド物からクラフト物まで数えきれないほどの財布があるけれど、費用と見た目、使い勝手等をトータルで考慮すると、こちらを立てればあちらが立たず、ということになりがちだ。


さて、どうしたものかと思いながらまつり会場から涼むために立ち寄った無印良品で、こんなアイテムを見つけた。


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旅関連のアイテムを扱うMUJI to GOのトラベル用ウォレット。旅とはいえ、わざわざ特別なものや、大仰で高スペックなアウトドア製品を持つのではなく、あくまでも日常の延長としての旅のアイテムを提案するMUJI to GOのアプローチにはいつも心地よさを感じていた。






そんなシリーズの一つに、このウォレットがある。パラグライダークロスを使ったコンパクトで軽量な二つ折りの財布。色はネイビーとアクアブルーがあるが、後者のほうに惹かれるものがあった(海外に頻繁に行く人は目立たないネイビーのほうがいいかもしれない)。コンパクトで軽く、お札と数枚のカード、メッシュになったコインポケットが付き、機能的には十分。ポケットにもスッと入る。メッシュのコインポケットによって「百円玉が3枚あるな」と中身が可視化されるのも便利そうだ。


ずっと長財布を使ってきたのは、そのほうがお金が貯まるという迷信をどこかで信じていたフシがあったからだが、ちょうどそろそろ二つ折りの財布にしようと思っていたところだった。上着やパンツのポケットにものを入れるのが嫌いなので、これまで財布をポケットに入れようと考えたことはなかったが、たとえば旅やまつりの場では、ポケットに入れられるサイズの財布はやはり便利だろう。


先日聴いた「おぎやはぎのメガネびいき」で、矢作が「芸人ってみんな長財布なんだよ。だから俺はあえて今は二つ折りの薄いのを使ってんの。支払いはほとんどカードだし、財布に大金入ってる人ってなんかダサいじゃん」と言っていた。あるいは、海外で長財布はほとんど見かけないという話もあり、考えてみれば長財布にこだわる必要はないと気づいたのである(お金が貯まったという実感も特にない)。カードで払うのにいちいち鞄から長財布を取り出しカードを抜き出すという動作も間抜けなものがある。飲食店などで支払いをスムーズに済ませたいシチュエーションもある。


このところASUSVivoBookを持ち歩いていることもあり、せっかく軽量なPCを持っているのに革の長財布で鞄が重くなるのもどうなのか、という思いもあった。


靴や鞄は季節やシチュエーションに合わせて替えるのに、財布はずっと同じものを使いつづけるのも不思議な話。夏にふさわしい「夏財布」という考え方だって、あっていい。ということで、このトラベル用ウォレットをとりあえず夏財布として使ってみることにした(まさに今この瞬間のまつり用という意味合いが大きいのだが)。中途半端に気に入らない財布を適当に買うのならば、うんちくなど一切通用しない、このくらい潔いもののほうがよい。


価格はジャスト1000円。ナイロンの二つ折りだが、スナップボタンで留めるタイプだ。これがマジックテープで留めるタイプであれば、まず買わなかっただろう。大のオトナが人前でマジックテープをベリベリ言わせる財布を持つのはさすがにマズい。


レジで会計時にタグを切ってもらい、長財布から中身を移して再びまつりの屋台へ繰り出した。もちろん鞄ではなく、ポケットに入れて。なるほど、この財布はまつり、あるいはフェスなどでとても便利だろうな、と思った。二つ折りの気に入った財布が見つかるまでは、これを使おう。


たかだか1000円の財布を買っただけでここまで長々と書き連ねるのもどうかと思うが、書いてしまったので公開します。これもVivoBookのおかげ。




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by sakurais3 | 2017-08-06 15:21

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