Circle


梅雨明けたのか。「危険ドラッグ」か。「妻です」か。いろんなことがあるな、この星は。


きのう、たまたま町を歩いていたら20代の知り合いと偶然会い、「最近ブログ更新してくれないじゃないですか。お忙しいんですか」と聞かれた。忙しいっちゃあ忙しいんだけど、Twitterをやってるとブログが疎かになるんだよね。などと歯切れの悪い弁明をしたのだが、実はそろそろブログに回帰してもいいのかもしれないな、とも思っていたところだった。noteなんていう媒体も出始めたが、アーカイブス化がしづらいという難点がある。意外とブログって見やすいんだよね、きっと。


というわけで、結構いま忙しいのだが、ブログはブログでちょこちょこ更新しているはずなので、ときどき覗いてもらえれば、と。


三連休のなか日、国立市の谷保(やほ)へ。製本家の都筑晶絵さんから案内をいただき、デザイナーの山元伸子さんとのユニットananas pressの展覧会「Circle」を見る。


都筑さんは、さくらいの個人雑誌『リトル・マグ』を愛読してくれているひとで、最初は南青山のCOWBOOKSZUCCA2階)でスタッフに「これ、面白いですよ」と薦められて購入してくれたらしい。その後COWBOOKSには置かなくなってしまったので、どこで買ったらいいのか分からなかったようだが、昨年末ネットストア「STORES」で買えると知ってバックナンバーを注文してくれたという実に奇特なかただ。


まったく面識はないので、「ぜひお越しください」とのメッセージを真に受けてのこのこ出かけて行っていいものかとも思ったのだが、『リトル・マグ』を面白がってくれるひとと波長が合わないはずがないだろうし、漠然と「行かなければならない」ような気もして、南武線谷保駅に生まれてはじめて降り立った。へえ、こんな駅前なんだ。


住宅街を抜け、畑を横目に細い路地を歩くと、旧甲州街道とぶつかる手前に「やぼろじ」というスペースがある。古い民家を利用したカフェなどがあり、その一角に蔵を改装したギャラリー&書店「circle」がある。



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都筑さんと山元さんのananas pressは、お互いの本業とは別に2008年から活動をしているユニットで、 毎回コンセプトにふさわしい紙の選択からデザイン、印刷、製本にいたるまで、繊細かつ大胆なアイデアに満ちたリトルプレスをつくっている(ということをこの日知った)。


紙の手触り、印刷へのフェティッシュともいえる固執とハッとするようなアイデアが、僭越ながら『リトル・マグ』との共通性を感じさせる。紙でしか表現できないことに対して自覚的なのだ。もちろん都筑さんたちのアウトプットの仕方のほうが遥かに洗練されているのだが(『リトル・マグ』はおしゃれにし過ぎないのがテーマなので)。



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こういうのを見ていると(手に取り触っていると)、また何かつくりたくなる。『リトル・マグ』をいまだに好きだと言ってくれるひとが少なからずいることをありがたく思う反面、「今つくったら絶対にもっと面白いものができる」という気もしているのだ。いや、実際につくってみないことには分からないが、過去のものを見返すと随分と稚拙に思えるということは自分自身も少しは進化している証拠なのではないか。


などと考えながらギャラリーをあとにした。それにしても、このギャラリーのある立地自体がたいへん魅力的で、何かとても可能性を感じる。今度はゆっくり隣のカフェでカレーでも食べにこよう。


ananas press exhibition「circle」




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by sakurais3 | 2014-07-22 13:11

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