銀座7丁目から

昨日・3日は銀座にて、「そして父になる」の公開が今月末に迫り、鬼のような取材攻めに遭っている是枝裕和監督にインタビュー。

廊下でスタンバッて、「はい次の方どうぞ」といわれて部屋へ入るという完全に病院の待合室状態。

こちらの持ち時間は撮影込みで20分。これまで、さまざまな俳優、監督、作家にインタビューしてきたが、撮影込みで20分といわれたのはおそらく初めてではないか。あ、ジョン・ウー監督がそのくらいだったか…。 

いずれにしても、撮影5分としてインタビューは正味15分。普通に考えれば2、3問質問して終了だろう。ということで、「今回、子供の取り違えという題材を選ばれたきっかけは?」とか「現場での福山雅治さんの印象は?」とか「カンヌの反響はいかがでしたか?」みたいな、「それ全部プレスリリースとか既存のインタビューで答えてるじゃねーか!」みたいな質問は当然ながらすべてはしょって、いきなり核心に触れるような話から入る。

何が核心なのか、というのはまあ、できあがった記事をご覧いただくとして(何しろまだ一文字も書いてないので)。

いちばん最初に確認したかったことをまず監督にぶつけたところ、「あ、それは気づかなかった。なるほどー。それ、使わせてもらいます」と言われた瞬間に、あ、このインタビューは成功した、と内心こぶしを握った。

それにしても、「そして父になる」の取材で主演の福山雅治について一切聞かないインタビュアーってのも我ながらどうかしている…。

なにしろこちらは「是枝裕和のクリエイション」にしか興味がないので、どうしてもそういう話がメインになる。つまり、どのようにつくったのか、どのように撮ったのか、という部分に興味があるわけで。

文字数制限なしと言われているので、思う存分書くぞー。


というわけで、4時15分取材スタートで45分には銀座7丁目のライオンでビールを飲んでおりました(早!)。
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仕事帰りのサラリーマンたちがどっと押し寄せる直前のビアホール。ひとり客も意外に多く、隅の席で高い天井を見上げながら「今そこでつくりました」みたいな味がする生ビールのジョッキをあおる。
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ひと仕事終えた人間に与えられるささやかな、けれど重要な時間。

ふつうのサッポロ黒ラベルが、ここで飲むと極上になる。雰囲気にごまかされている訳ではなく、実際味が違う。生樽の管理やビールサーバーのメンテナンスやビールの消費量や注ぎ方や、ありとあらゆる手間暇によって、雑味のない、麦の豊潤さが感じられる一杯のビールになる。
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泡が北斎の浮世絵みたいだ。


銀座7丁目のライオン以外では、こうしたことは残念ながら感じられない(例外として、恵比寿の麦酒記念館で飲むビールが挙げられるが)。

さらに厳密に言うと、普通のサッポロ生がいちばんうまい。エビス、琥珀エビス、ハーフアンドハーフなど、さまざまなバリエーションがあるが、スタンダードなサッポロ生には敵わない。それ以外は飲む必要がないと明言してもいいくらいだ。

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「ただいまローストビーフが焼き上がりました」
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「陽が短くなりましたねえ」「うん、そうじゃな」
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by sakurais3 | 2013-09-04 12:07

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