ジャズと日本酒とポテサラと

最近、ブラックジーンズをよく履いている。たぶん、10年ぶりくらいに。

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黒ならなんでもいい訳ではなく、そこはmade in U.S.Aのリーバイス501でいきたい。10年以上前に買った2本はいまだに現役。色味が若干異なり、写真右のほうが濃く、左がグレーに近い。そして、左はヒップポケットの赤タブにLevi'sのネームはなく、Rマークのみ。これは、全生産数の10%だけつくられるという特殊なもの。こだわって選んだわけではなく、たまたま買ったものがそれだった。

内腿の部分がほつれてきているので、もう一本あってもいいなと思い、ひさしぶりに古着屋を覗いてみたのだが、made in U.S.Aの501プラックは一本もなかった。

人気ないんだろうな、やっぱり。



このところ、行きつけの蕎麦屋から依頼され、店内で流すジャズのコンピCDをつくっていて、かれこれ3枚ほど持ち込んだ。いや、「依頼され」というのは少し違うかもしれない。どちらかといえば、こちらが勝手につくって持ち込んでいる、と言ったほうが正しいのだが、「ジャズで」というのは先方からのリクエストだ。

蕎麦屋に限らず、こじゃれた雰囲気の薄暗い系のラーメン屋などでもジャズを流す店は多いが(どこかの牛丼屋でも流していた)、ほとんどが有線のジャズチャンネルを垂れ流しているだけで、店主や店員のこだわりはほぼ感じられない。「ちょっと照明暗くしてジャズ流しときゃオシャレなんでしょ」と言わんばかりの態度はジャズに対する偏見だろうし、中途半端に流すんだったらイージーリスニングとかでいいじゃん、と思う。

「ジャズ=オシャレ」みたいな認識が一体いつごろから日本に蔓延したのかは知らないが、それでも、しかるべき選曲をしたジャズを流す喫茶店や飲み屋というものがこの世にはあり、そうした店でコーヒーや酒を飲むのは何とも言えない良い気分だ。

その蕎麦屋は若い兄弟らが切り盛りする店なので、渋くなり過ぎずフレッシュな空気が感じられるもの、しかし、本格的な手打ち蕎麦や吟味した日本酒を出すことから、ミュージシャンや演奏自体は「本物」であること、という視点でiTunesの中からあれこれチョイスした。

最近、このブログを読み始めたひとの中には、「ももクロだ、でんぱ組だなどと言っている奴がジャズに詳しいのかよ」と思うかもしれないが、ある時期(1990年代初頭)、ジャズにハマったことがあり、その時に過去の名盤とされるものを聴きまくり、当時の新譜も買い漁っていた。まあ、その時の遺産といえばそうなのだが、「ジャズで良さそうなものを適当に」と言われれば、その時のストックの中から今の気分に合うものを選ぶくらいの引き出しはある。

その後、「ジャズよりももっと面白い音楽」へと興味が移ってしまったため、自分の中ではジャズは一旦終わってしまった。いや、それは自分だけの話ではなく、たとえば当時はLIVE UNDER THE SKYが毎年テレビで放送されていたが、今はされていないということを考えても、ジャズというジャンルに勢いがあった時代は終わっていると言って良いのだろう。

しかし、今回CDをつくるにあたって、ひさしぶりジャズとじっくり向き合った結果、「やっぱりいいな」と思ったのも事実。

で、その蕎麦屋のためにどんな曲を選んだのかというと。

たとえば、

Miles Davis Quintetの「Tune Up」とか。


Kenny BurrellとArt BlakeyがFive Spot Caféで演奏したものとか。


Jim Hallの「Something Special」とか。


Michel Petruccianiとか。


Pat Metheny&Toots Thielemansとか。


要所要所に歌ものも挟む、という感じで、Herbie HancockがTina Turner をゲストにJoni Mitchellのカバーをしたものとか。



その他もろもろ。

「日本酒が、蕎麦が美味しく思える」曲、アーティストを選んだつもりなのだが、どうだろう。

その店で最近出しはじめた自家製のポテトサラダが美味い。日本酒に合うし、ジャズにも合う(気がする)。
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by sakurais3 | 2013-01-18 15:12

ライター・さくらい伸のバッド・チューニングな日々  Twitter saku03_(さくらい伸)


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