1983-2010

ぬる燗でお酌! 入り鉄砲に出女(from 箱根関所)!ホテル古まん!

いやなに、「キャンパスナイトフジ」で「ぜんぜんエロくないのにエロく聞こえる歌」とかゆーのを女子大生が歌ってるのを見て、「こんなんもあるぞ」と思いついただけなんすけどね。

それにしても、テレビの深夜枠を変えた「オールナイトフジ」から27年。当時番組の構成に携わり、番組発の女子大生グループ「オールナイターズ」や、その女子高生版としてスタートした「夕やけニャンニャン」からデビューしたおニャン子クラブをプロデュースした秋元康は、その時代に培った方法論をバージョンアップさせてAKB48を成功へと導いた。AKBについては詳しくないので誤解を承知で書くが、彼女らの魅力というのは、あえて個々のキャラを明確化しない点にあるのではないか。キャラを明確化せず、ある器の中に放り込んでおけば、どうせユーザーが思い思い勝手にキャラを付加していくだろうと予測したのだとすると、その戦略は成功したと言える。

おニャン子からAKBへと集団アイドルの歴史が螺旋状に一巡する間、「つんく♂の時代」というものがあった訳だが、それが小室帝国の滅亡と同じ曲線を辿り下降していったというのもなにやら感慨深い。つんく♂の仕事というのは一言でまとめてしまうと「地方ヤンキー文化の復興と継承」に他ならず、そこに集められた女子たちが実際のヤンキーかどうかではなく、体質的にヤンキーかどうかが重要だった。その後、つんく♂の構築した「ヤンキーが懸命に何かに夢中になって上を目指す」という世界観は、さながら川の水が海に流れるようにキャバクラ・ホストの世界とシンクロしていくが、海だと思った先は実は沼で、連日連夜ノルマや説教や売り上げ搾取や新人いじめが横行する最果ての地だったため、お茶の間的な価値観とは次第に乖離していく。

代わりにその場所を埋めているのが「ヘキサゴン」に象徴される島田紳助の仕事だろう。明らかに紳助仕事は、つんく♂の系譜に連なる「地方ヤンキー文化の復興と継承」である。つんく♂〜紳助に受け継がれた「ヤンキーが懸命に何かに夢中になって上を目指す」という世界観が、たとえば「ルーキーズ」や「ごくせん」などのヒットを潜在的に後押ししたことは言うまでもない。「田舎者でヤンキーで勉強できなくても生きていけるしこっちのほうが楽」という価値観は、「ヘキサゴン」(が生んだ「おバカタレント」)に象徴される紳助仕事が示した一種の教典であろう。川の水は楽なほうへと下り、決して険しい山間の源流へとは戻らないが、行き着く先が大海原ではなく泥沼だとしたら最終的にはちっとも楽じゃないんじゃないかという正論を吐いたところで流れはもはや止められないのだろうなあ。
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録画しておいた「デトロイト・メタル・シティ」を見る。テレビ用特別バージョンということらしいが、ようするに「不適切な表現」に「ガオー」だの「ギャン」だの効果音をカブせる編集をしてるってことか。いや、オリジナルを観ていないのであくまでも想像だが。

カジヒデキがカジヒデキとして登場したり、キッスのジーン・シモンズが出演していたりと、ディティールのくすぐりはなかなか楽しめた。所謂渋谷系が映画できちんと検証(?)されたのはこれが初ではないだろうか。まあ、あの主人公が歌う歌は渋谷系というよりフォーク〜グループサウンズのような気がするが。
by sakurais3 | 2010-01-24 13:07 | 雑記

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