ぱっくり

連休最終日、
抱えていた単行本の初校ゲラをチェックし終わり、
それなりの達成感を味わいながら、
どこかでお酒でも飲むかと町中に繰り出したとき、
妙に足元がふわふわすることに気づいた。

履いている靴は、エアウォークの
サンドベージュのスエード。
ビルケンシュトック的ころんとしたフォルムが
足のかたちにフィットしていて、
かれこれ10年は履いているお気に入りだ。

しかし、いくらエアウォークとはいえ、
これはエアウォークしすぎじゃないか?
とおもって靴底を見ると、
なんとソールが割れ、
サイドもぱっくりと破れているではないか。

とにかく、酒を飲んで家に帰るまで
もってくれれば問題はないのだが、
お気に入りの靴がこれでおしゃかだとおもうと
さすがに無念だ。

しかも、この靴はたしかもう製造していないはず。
スエードのアッパーも、丁寧に手入れをしてきたおかげで
まだまだきれいなだけに、
これでさよならというのも納得がいかないし、
右足はなんともないのだから、
ますます納得がいかない。

という話を、酒を飲みながら店主につらつらと語ると、
「10年も同じ靴を履く人のほうがめずらしいですよ」
と素っ気なく言われてしまった。

その通りだ。

この靴を履いて、これまでいろんな場所に立ち、
いろんな人に会った。
うれしかったことも、かなしかったことも、
この靴は知っている。

いままでありがとう。
そして、お疲れさま。


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by sakurais3 | 2009-10-13 13:38 | 雑記

ライター・さくらい伸のバッド・チューニングな日々  Twitter saku03_(さくらい伸)


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