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相似形事件

千葉と 大阪で
似たような事件が起こった

出会い系サイトで知り合った
男女がらみの事件は
もはやめずらしくもなくなったが
連れ去り・監禁で捕まった犯人が 
ともに28歳の無職男という
奇妙な共通点がある

千葉の事件の被害者女性は22歳
今年1月に容疑者男と出会い系サイトで知り合い
つきあうようになり
横浜方面で一緒に暮すようになったという

ところが男の暴力などが原因で別れたいとおもい
自宅に帰る

そのあたりから 男のストーカー行為がはじまったというのだが
この7月のあたまに 女性は男に一度連れ去りに遭っていて
そのときは 愛知方面で女性が警察に電話をして保護されている

新聞によれば このとき女性に
男に対する「処罰感情がなかったことなどから」
保護した愛知県警は 最寄の警察(千葉県警)
への相談を助言しただけだったという

男に対して「処罰感情がなかった」というのは
どういうことなのだろう
一方的に「連れ去られた」わけではなかった
ということなのか

なにしろ一度はつきあって一緒に暮している間柄だし
もともと嫌いではなかったのだろうが

結局 この3連休の初日に
男は女性の住む実家をおとずれ
女性の母親を刺殺して
女性を連れ去ることになるのだ

犯人と女性の間に何が起こったのかは
当人たちにしかわからないことだろうが
だれもがおもうのは
61歳になる女性の母親が殺される理由は
まるでない
ということだ


それにしても よくわからない

出会い系サイトで知り合って のこのこ会いに行くことに
どれだけのリスクがあるのか 少し考えればわかりそうなものだ

もちろん「セーフ」なひともいるだろう
しかし 「アウト」なひとが多いのも事実

メールのやりとりでは なんとでも言えるのだ

そういう意味では どちらが加害者で どちらが被害者とも
いちがいには言えない構造にある

はやいはなしが どっちもどっち

こうした事件は これからますます増えるに違いない

事件が頻発してもなお
「だって 身近に出会いとかないし 
出会い系サイトで知り合って何が悪いの?
ふつうのひともいっぱいいるし」
とおもっているひとも多い

そういうひとたちがいるかぎり
事件はなくならないだろう

それが 現実なのかもしれない
(ほんらいはバーチャルなのだが)

ひとつだけ言えるのは 
そうした「現実」とやらに
自分はかかわりたくない
ということだ

たんに考えが古いだけかもしれない

しかし 自分の価値観や美意識
(というのは大袈裟だが)とは
どうにも相容れない

ネット上のキャラ化された人格ではなく
いま目の前にいる 生身のひとにしか
しかるべき感情はもてないのだ

たとえそれで出会いがなくたって
それが「現実」なのだ自分にとっての

生身の自分にしかるべき魅力や価値があれば
しかるべき出会いもある

そうやって生きてきたし
そうやって生きていく

LIFEとは
そういうものだ
by sakurais3 | 2009-07-24 13:09 | 雑記

ライター・さくらい伸のバッド・チューニングな日々  Twitter saku03_(さくらい伸)


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