Lifetime Wonderful
2008年 09月 27日
ひと肌が恋しくなる
なんて言い回しが 気障に聞こえないのも
誰もがものがなしいからに ちがいない
こころにぽっかりホワイトスペース
きらきらとまぶしかった夏の日が過ぎ
誰もが 自分自身と向き合う季節
いきつけの魚居酒屋で
神奈川の地酒 「天青」純米おりがらみを飲む
秋だけの限定酒 少量生産だから
手に入れるのもたいへんらしい
フレッシュな口当たりのなかに
わずかに滋味が感じられるあたりが
秋の味なのだろうか
極上の酒をちびりちびりやりながら
これまで歩いてきた道をふりかえり
これから歩いていくはずの方向を 確認する
でも そんなことをしても たいして意味はない
大事なのは いま この瞬間に
いかに気分よく過ごせるか だ
愛するひとや ともだちと
いかにいい時間を 過ごせるか だ
暗くなったり明るくなったり
そんなことの繰り返し
それがきっと 日々のいとなみ
ってやつなのだろうな
そのなかに わずかにでも
かがやく瞬間があることを
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神奈川 鶴巻温泉駅から タクシーに揺られること数分
目指すは 東海大学
道場にて 柔道金メダリストの山下泰裕氏にインタビュー
それだけなら いつもどおりの仕事で
わざわざここで書くまでもない
勝手が違うのは 現場に テレビカメラが入っていること
道場で 日の丸を背にした 山下氏に
煌々とあてられるライト
そこから2メートルくらい離れた位置で インタビュー
ピンマイクなんぞ つけられ
まるで売れないレポーターのよう
両脇には テレビカメラが2台 鎮座している
はじめて知ったが 練習用の道場は
怪我防止のために かなりクッションがきいている
少しでも誰かが動くと 道場全体が ぐらぐらと揺れる
撮影するディレクターから なるべく動かないでくれ と注意される
が 相手のことばに相槌を打とうとすると 自然に体が動く
だから 動かないように 相槌を打つのだが
これはけっこうしんどい
おまけに こちらのことばが 相手にかぶらないように
質問以外は 声を出せない
これもけっこうしんどい
それにしても テレビカメラ用のライトが
あんなに暑いとはしらなかった
だんだんあたまが ぼうっとしてくるのが わかる
慣れないことをするのはつかれるが
同時に新鮮な 緊張感があって
これはこれで悪くないな ともおもう
たまには ね