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この夏、私は何を着ていたのか

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この夏、私は何を着ていたのか。過去形なのは、お盆ともなればもう夏の終わりの気配すら感じられるからで、衣料品店には既に秋物が出始めているし、私のなかで夏は早くも終わりに近づいている。夏という季節は、夜空を彩る花火のように、あるいは出会い頭にはじまる恋のように、はじまった瞬間から既に終わりがはじまっていると気づかされるせつなさがある。などとセンチメンタルな気持ちになるのも夏の終わりに免じて許してほしい。





さて、この夏、私は何を着ていたのかといえば、例によってユニクロや無印やGUなど、いわゆるプチプラな服しか基本的に着ていない。夏物ともなればさらに低価格での購入が可能になるため、Tシャツなどはついつい買いすぎてしまう羽目になった。この夏、着ていた服を羅列することで私の夏を振り返りたいのだが、きわめて個人的な記録のようなものなので興味のないひとは読み飛ばしていただきたい。

まず、昨夏から引き続き愛用しているユニクロ&ルメールのシアサッカーオープンカラーシャツ。シアサッカーという素材が好きだ。色はオリーブ。中に着ているのはヘインズのジャパンフィットTシャツ。2枚組のいわゆるパックTシャツで、袖の長さや着丈が日本人の体形に合うようにつくられている。久しぶりにヘインズを着たが、肌触りがとても良い。ユニクロのスーピマコットンTシャツがいかに優れていようとも、質感では完全にこちらのほうが上。パンツは、数年前に購入したユニクロの綿・麻のネイビーのイージーパンツ。太過ぎず細すぎずな形が気に入っていたが、今はもう売っていないようだ。綿が入っているため皺になりにくい。

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こちらは同じシアサッカーシャツのホワイト。ショートパンツは、昨年のユニクロのドライショートパンツ(ネイビー)。

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今年、「感動パンツ」の名で引き続き発売されていたものだが、センタークリースの入ったスラックスをそのままショートパンツしたような形で下半身がすっきり見えるもののストレッチ素材なので楽に履ける。今年出ていた細かいストライプのショートパンツが良さそうだったのだが、どの店舗でもMサイズのみ品切れだった。実はひそかな人気アイテムだったのではないだろうか。

バッグは昨年購入したフリーメイスンのヘルメットバッグ。雑誌の付録形式で書店で売られていたものだが、シャレで買ったもののデザイン的にも結構気に入っているし使い勝手も良い。サンダルは2年前から愛用しているビルケンシュトックのEVA。このブラックを最初に買い、気に入ったので昨年ネイビーとホワイトを買い足した。今年も引き続き活躍中。全体が単色なのが良い。出先でもその気になれば水でサッと洗える機能性も好ましい。

こちらは今年のUniqlo Uの春夏のヒットアイテム、オープンカラーシャツ。ゆったりとしたボックスシルエット、リヨセルのてろんとした質感やいやらしくない光沢など、まさに今なテイストで良く売れたようだ。私もブラックとネイビーをとっかえひっかえ着倒した。無印のストレッチサッカーイージーパンツ・ストライプと組み合わせて取材や打ち合わせなどに出向いた。

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あるいは、このシャツをUniqlo Uのシアサッカーワイドパンツ(ブラック)を合わせたり。

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このワイドパンツは発売直後に試着をしていたはずだが、文字通りワイドなつくりで、さらに裾がかなり長めのため、試着の際に折り返して履いても微妙な印象だった。が、ワゴン落ちで990円にまで値下がりしていたので、思い切ってくるぶし丈に裾上げしてみたらどうだろうか、と思いついた。10センチ以上カットすることになるのでシルエットがおかしなことになってしまうかもしれないとも思ったが、いや、おそらくいけるはず、という読みから決行。結果は、イメージ通りであった。洗っても消えないセンタークリースが入っているので、正面から見るとさほどワイドに見えないのもミソ。裾上げするための補正代が300円かかったものの、これが990円とはいい買い物だった。

シアサッカーという素材から春夏しか着られないが、たとえ来年の春夏にワイドパンツが流行っていなかったとしても、損をした気はまったくしない。上下ブラック×ブラックだと夏場は重苦しい印象になるので、ボタンを少し多めに開けて中に着たTシャツの白の分量を増やす。靴は昨年のユニクロ&ルメールのキャンバススリッポン。もはや履いているひとをほとんど見かけないが、私はしつこく履いている。ワイドパンツとの相性も良し。この格好に白のキャンバススリッポンも合う。

こちらは、上記のシアサッカーワイドパンツにアロハシャツを合わせたパターン。

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ジャーナルスタンダードなどのセレクトショップに行くと、今シーズンはさまざまな柄のアロハが並んでおり、実に楽し気だった。昨今の開襟シャツブームのバリエーションとしてアロハもありだなと思った。上記写真のアロハは、15年以上前に買ったIOLANI(イオラニ)というハワイ最古のメーカーのもの。1万円ほどしたはずだが、しっかりしたつくりで今も問題なく着用できる。前合わせで柄が合っているものが正しいアロハだと店のおやじに教わった。多少色が抜けて本来の赤がピンクっぽくなっているのも良い。こういうものが町のジーパン屋でかつては普通に売っていたのである。ファストファッションの台頭は、いつしか町のジーパン屋を一層してしまった。

サンダルは今年購入したTEVAハリケーン。何を隠そう初TEVAだが、解放感がありつつしっかりと足をホールドする安定感は病みつきになる。スニーカー的なソールは長時間歩いても疲れない。もちろん丸洗い可能。シャツの中に着ているのはやはりヘインズのジャパンフィット。今年は白Tをよく着ている。

あとは、値下がりした段階でUniqlo UのインディゴクルーネックTシャツとポロシャツも購入。何度か洗っていい感じの風合いになった。生地がしっかりしているので長く着ながら色落ちを楽しめそうだ。

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この2枚は、無印のストレッチサッカーイージーパンツ・ストライプと合わせることが多い。このパンツ、もちろんジャケットとセットアップで着るのも良いが、上に何を持って来てもおかしくない万能ぶり。気に入ったので値下げの時点で一着買い足したほどだ。バッグはパタゴニアのプリントトート。やや大振りのサイズが良い。

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Tシャツは、ユニクロUTのキャピトルレコードシリーズのビートルズ「HELP!」、通称ホワイトアルバム、ビーチボーイズ「ペットサウンズ」「スマイル」の4枚を購入。

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アルバムジャケットをそのままフロントに配し、裏ジャケットを背面にプリントした凝ったつくり。UTのディレクションはNIGOが担当しているが、音楽シリーズについては高木完が携わっていると知り、見る目が変わった。さすがにわかってらっしゃる。縮むことも想定し、すべてLサイズを購入。せっかくバックプリントがあるのだから、ぜひとも一枚で着たい。Lサイズをガバッ、ストンと着る。袖はひと折り。

こちらはビーチボーイズ「スマイル」Tシャツ。未完のアルバムであった「スマイル」がどのような経緯で後にリリースに至ったのかといった辺りはここでは触れない。興味のある方は検索を。

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「スマイル」Tシャツと無印良品のオーガニックコットンポプリンショートパンツ(ミントグリーン)、パタゴニアのプリントトートバッグ、無印の撥水オーガニックコットンスニーカー(ホワイト)の組み合わせが気に入っていた。このショートパンツは、シャツに使うやわらかい生地を用い、サラサラの履き心地。定番のカーキやネイビーもあったが、無印では珍しいミントグリーンの色合いが気に入った。

ユニクロ以外で買ったTシャツは、今年11年ぶりのアルバム「Mellow Waves」をリリースしたコーネリアスのオフィシャルTシャツ。ジャケットに使用された銅版画家・中林忠良の作品をフィーチャーしている。

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ワーナーミュージックのオンラインストアで購入。プリントがインパクトがあるので、これはもう奇をてらわずシンプルにオールブラックで着る。これもバックプリントありなのでなるべく一枚で着たい。

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おそらくこの夏最後の買い物と思われるのが、サコッシュとロングベルト。どちらもマンネリ気味の着こなしのアクセント的に使えるだろうと思い、手頃な価格のものを探していたのだが、グローバルワークでちょうどいい(デザイン的にも価格的にも)ものが見つかった。

リップナイロンサコッシュは、中身がうっすら透けて見えるほど薄いナイロン素材で、物理的にも軽いが見た目も軽快。マチがなく、ほとんど物が入らないサコッシュも多いが、これは結構収納力が高い。財布とスマホと書籍やメモ帳を入れても余裕がある。が、あまり詰め込むとサコッシュ甲斐がないので最低限に。別記事にも書いた無印のトラベルウォレットがちょうど内ポケットに収まる。セール価格で1500円。

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ロングベルトは、たまたまこのサコッシュを買う時に見つけ、前からペールトーンのピンクのアイテムがほしいなと思っていたので思わず購入。1200円。

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ロングベルトなどいかにもミーハーな、と思われるかもしれないが、これが実際にしてみるとアクセントになり、なかなか使えるのだった。ピンクのアイテムがほしいとはいえ、シャツやパンツなどはちょっと、という感じだったが、色の面積が小さいベルトは最適だ。先を垂らすのが流行らなくなったら普通に絞めれば良い。

Uniqlo Uのオープンカラーシャツとワイドパンツに。ベルト一本で結構雰囲気が変わる。

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こちらは昨年のユニクロのバティックプリントシャツとユニクロ&ルメールのシャンブレーイージーパンツ。


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軽い気持ちではじめたものの、日々の服をまとめてブログに掲載するのはなかなか大変だ。やはりTwitterでこまめにアップするほうが楽なのだが、興味のないひとには迷惑な話だしなあ、などと逡巡する。そんなこんなで私の夏は終わってゆくのであった。




by sakurais3 | 2017-08-13 14:53

ライター・さくらい伸のバッド・チューニングな日々  Twitter saku03_(さくらい伸)


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