IE9ピン留め


姿のいい居酒屋、というものが世の中にはある。

著名な設計士やデザイナーが関わっているわけではないが、慎ましやかで清潔で機能的、ようするに働く者にも客にも居心地のいい店ということ。

年季は入っているものの、きれいに磨かれたカウンター。不用意に有線が流れていたりもしない。常連よりも、むしろ新参者に気配りしてくれる。

そんな店で、今夜はひとり飲み。

愛知の地酒・醸し人九平次を飲みながら、白子の天ぷらをつまみつつ、

篠田麻里子は「三つ目がとおる」の和登さんに似ているな

なんてことを、ぼんやりと考える。

あまりにも平和。

こんな日曜の夜が、これから先もずっと続きますように。

大地震も大津波も、二度と来んな。
# by sakurais3 | 2012-01-29 20:17



おまっとさんでした!(オリジナル・フレーズbyキンヤ・アイカワ)

ひさしぶ゜りの更新になってしまいました。

この間、my Birthdayなんぞもあったりと、わさわさとした一週間が終わり、今、20歳のバイト嬢のリクエストに応えるべく「ギターメインのおすすめのロック」を選曲してCD-Rを作成中。

新作が出るSLEIGH BELLSとか。

(↓これは前作より。かっちょえー)


THE HORRORSとか。


YUCKとか。


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年の始めや誕生日などに「今年の抱負は?」などと聞かれることがある。そんな節目ごとに抱負なんてあるか!と思ってきたのだが、最近、抱負というか座右の銘というか気に入っているフレーズが、ある。

それは、

「余裕余裕」

というもの。

「急に良く知らないひとたちの前でスピーチをしなければならなくなった」とか「電車で向かいの席にいる湘南乃風のひとみたいなゴッツイ男にずっと睨まれている」とか「バーで隣の席に吉木りさ似の美女が座った」とか、そーゆー局面で口には出さずに心でつぶやくのだ。

「余裕余裕」

すると、不思議なもので口元が緩み、すーっと気持ちが楽になる。同じような効果をあげるフレーズとして、「めちゃくちゃ忙しい時に『あー暇だなあ」』とつぶやく」というバージョンもある。

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昨日だったか、午前中、TVをつけっぱなしにしたまま用済みとなった紙資料などを整理していたのだが、たまたま先週からはじまった「恋愛ニート」の初回を再放送していた。作業をしながらなので画面は見ずに音声だけ聴いていたのだが、「ラジオドラマかよ!?」というほど、登場人物たちがすべての感情や状況をセリフで説明していて笑ってしまった。「カーネーション」の爪の垢でも…というのはまあ酷なはなしか。

1月開始ドラマはやはり「最後から二番目の恋」が面白い。中井貴一とキョンキョンのやりとりは毎回笑うなあ。で、坂口憲二はたぶん不治の病なんだろうなあ。他に「運命の人」がチャラついたところがなくて魅せる。まあ、「沖縄返還問題の政府の密約をめぐる新聞記者の葛藤」という題材に興味のあるひとは少ないとは思うが。「平清盛」も、もちろん見ている。

「孤独のグルメ」はドラマ部分が面白くなさすぎるし、そもそもドラマである必要性がなさすぎる。吉田類の「酒場放浪記」みたいに久住さんがお店探訪する番組でいいんじゃないの、あれじゃ。そしてやはり松重豊は歳をとりすぎている。飯を食う時の喉元の皺がもうおじいちゃんテイスト。深夜枠に出ることはないだろうが、阿部寛あたりが本当は適役なのではないか。

そして今夜はNHKで山田太一ドラマの前篇。
# by sakurais3 | 2012-01-28 16:32
夕べは霞が関の日本記者クラブにて、ライターとして関わっている昨年スタートしたweb媒体「nippon.com」の「制作協力者新年会互礼会」へ。「運命の人」のモックンばりのタイトなスーツとサイドを刈り込んだ髪型で出席(嘘)。

nippon.comは、日本の政治・社会・文化・アート等を世界に発信する多言語サイト。
nippon.com

あまりパーティー的な集まりは好きではないが、新しく立ち上げられた媒体ということもあり、会ったことのないスタッフも大勢いるので顔を出すことに。ビジュアル重視の媒体という性質上、外部スタッフはカメラマンが大半で、見知った顔も5、6人。サイエンスライターが2人いることは分かったものの、いわゆるライターは自分くらいか。

最初は濃い面構えの50代ベテランカメラマンたちの話を傾聴していたのだが、あまりに濃すぎて胸焼けしてきたので(失礼)、ほぼ唯一という30代後半のカメラマン氏や英文担当の若い女性スタッフらと寿司やカキフライをつまみつつトーク。しかし、遠目に見るとベテランカメラマン軍団の発するオーラは凄まじい。その輪から外れてきた某氏が、「いやあ濃いよなあ、あのメンツ。人の話聞かないし。遠くから見ても絶対カメラマンだって分かるもんな」とコボしていたのが可笑しい。バブル崩壊やリーマンショックや出版不況をも乗り越えてきたバイタリティは凄いと思う。「俺が俺が」の押しの強さがなけりゃ、生き残ってこれなかったのだろう。自分にはそんな押しの強さはないなと改めて実感する。


流れで同じビルの地下にある飲み屋での二次会も顔を出し、三次会に行く気満々のひとたちと別れ、終電間近のJRで帰ってきましたとさ。彼らはきっと朝までコースだったのだろう。ああいうパワーは、ちょっとうらやましい。死にそうだから真似したくはないけど(笑)。
# by sakurais3 | 2012-01-21 14:50


年明けからの怒涛の取材・執筆の波が一段落。気づけば初雪。来週再来週と、棋士の渡辺明さんやこち亀の秋本治先生のインタビューなんかがありつつ、その合間を縫って試写へ。先日発表のゴールデングローブ賞で主演のメリル・ストリープが主演女優賞に輝いた「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を六本木シネマートにて。

こちとら、エルビス・コステロやThe Jam、モリッシーなどの楽曲によって反サッチャー的思想を刷り込まれているので、かなりネガティヴな気持ちで観たのだが、映画は現在86歳で認知症を患っている(らしい)元首相の、かなり淋しいことになっている日常を描きつつ、現在と過去を巧みに行き来する話法でもってテンポよく進行し、グイグイと引き込まれた。

自分の母親の姿を見て、「ティーカップを洗うだけの人生はごめんだわ」と男社会に真っ向から挑みイギリス初の女性首相となり、やがて栄光から挫折に至る姿を、米ニュージャージー生まれのメリル・ストリープが見事なクイーンズイングリッシュで演じる。「マンマ・ミーヤ」の監督フィリダ・ロイドをはじめ、脚本のアピ・モーガン(「シェイム」)など女性で固められたスタッフは、妻、母としてのサッチャーの姿にフォーカスを合わせる。ゆえに、「鉄の女」と呼ばれた首相の素の部分が露わになるが、もちろん華美な賛辞ではなく、賛否両論あった女性首相の功罪を含めて描く。

宣伝コピーの「2011年、内気な王に涙し、2012年、強気な女性リーダーに涙する。」の「内気な王」というのは、もちろん「英国王のスピーチ」を指している訳だが、映画としては「英国王」よりも「サッチャー」のほうが出来がいいと思う。なにより、この内容を上映時間1時間45分に収めているのがすごい。たとえば、朝ドラ「カーネーション」をそのくらいの時間で映画化するようなものだと考えれば、それがいかに大変なことか分かるというもの。

現在の視点から、あるきっかけで話が過去に飛び、また現在に戻り、また飛ぶ、という手法は珍しくないが、ともすればダイジェスト、総集編的雰囲気になってしまい、観ているほうの感情が置いてけぼりになりがちなところ、本作の場合、かなりうまくいっていると思う。もちろん、要になっているはメリルの圧倒的な芝居の力、ということなのだろうが。

それと、夫デニスを演じたジム・ブロードベントが水木しげる先生っぽくて笑った。


# by sakurais3 | 2012-01-20 14:55


午前中に飯田橋で取材があり、帰宅する途中立川で下車してシネマシティ2にて「忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 感度サイコー!!」なる映画を観る。

公開は昨年11月らしいが、立川では先週末から上映が開始。以前、MJの「THIS IS IT」をライブ会場並みの音響で上映したaスクリーンでかけるという情報を知り、きっとまたいい音を鳴らしてくれるはずと期待して駆けつけたのだが、いやはやまたしてもやってくれちゃってます。

ナニワ・サリバン・ショーとは、忌野清志郎が2001年、2004年、2006年の3度にわたり、大阪城ホールでさまざまなゲストを招いて開催したライブショー。かの「エド・サリバン・ショー」を「江戸サリバン~」と解釈し、大阪でやるから「ナニワ・サリバン~」ということらしい。

映画は、当時のライブ映像に、当日ステージに立ったアーティストたちが登場する現在の映像をミックスするというトリッキーなつくりなのだが、なかなかうまいこと構成していて感心してしまった。ライブ映像と、その外側で同時進行的に起こっているエビソードをからめるという「劇場版神聖かまってちゃん」的構成か(かまってちゃんのほうは未見だが)。

ぐっとくるポイントは人それぞれだろうが、自分の場合、3カ所で泣きそうになった。缶のジャックソーダ片手に観たせいで途中どうしても一度トイレに行きたくなり廊下に出たのだが(ふだんは映画観賞中の飲酒はしません)、ドアの内側から響く音が完全にライブ会場のそれだった。相変わらずすごいな、ここの音響は。ちなみに「映画けいおん!」もこのスクリーンで絶賛上映中、らしい。



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録画しておいた今日放送のNHK「スタジオパークからこんにちは」を見る。ゲストは「カーネーション」の奈津こと栗山千明。このところ毎回のように泣かされている「カーネーション」だが、ここ数回は一段とすごかった。安岡のおばちゃんがあのまま寝たきりのはずがないと信じていたが、それにしても、ねえ。泣かすなや、もう。

なぜ安岡のおばちゃんをそこまで信じるのかといえば、かつておばちゃんが嫁の八重子に言ったことばを覚えているからだ。

戦時下、店でパーマができなくなって落ち込む八重子に、おばちゃんが言う。
「ええ時に調子に乗るのもあかんけど、辛い時にくじけんのもあかんねん。よう覚えとき」

こんなことをさらりと言えるひとが、いくら悲しすぎる現実があったにせよ、あのまま塞ぎ込んでいるはずがないじゃないか!

とまあ、完全に入り込んじゃってる訳だが、1月スタートのドラマでは、予想通り「最後から二番目の恋」がなかなか良い。

岡田恵和の脚本と宮本理江子(「それでも、生きてゆく」)の演出の相性はかなり良いのではないか。中井貴一のコメディ芝居は爆笑だし、キョンキョンの捨身の更年期テイストも凄みがある。過去のさまざまなドラマや映画を想起させるエピソードや設定がてんこ盛りだが、それらがある一つのムードというべきものを形成するパーツとして不可分の要素となっている。これでエンディングテーマがえいべっくすの歌姫じゃなきゃ…。どうせなら、キョンキョンにバラードっぽい歌でも歌わせればいいのに。藤原ヒロシプロデュースとかで。

22年前の名コラボ。



# by sakurais3 | 2012-01-16 22:24